顕微鏡 第45巻▶第3号 2010
■最近の研究と技術

タイト結合研究の新展開

稲井哲一朗

福岡歯科大学基礎医歯学部門生体構造学講座機能構造学分野

要旨:タイト結合構成膜蛋白claudinは24の分子種からなるファミリーを形成し,組織特異的発現パターンを示す.タイト結合の組織特異的形態と機能は,発現するclaudinの組合せと比率により制御されていると考えられる.本稿では,claudin分子間の相互作用の解析,タイト結合の形態と機能の解析について,最近の我々の結果と課題を紹介する.

キーワード:タイト結合,クローディン,フリーズフラクチャー,共培養

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