顕微鏡 第46巻▶第2号 2011
■最近の研究と技術

神経形態学におけるデジタルトレース

清蔭恵美,野津英司,赤木貴彦,樋田一徳

川崎医科大学解剖学

要旨:バイオイメージング技術の発展により,特定のニューロン種の標識や単一ニューロンの可視化が可能となってきた.顕微鏡ステージのX・Y・Z軸方向の情報をvoxelに変換し,パソコン画面上でトレースを行うデジタルトレースは,トレースと同時に三次元的な観察や形態計測が得られ,“かたち”の情報を数値化し統計解析をすることが可能となる.本稿では,デジタルトレースでどのような解析が可能であるかについて紹介したい.

キーワード:ニューロントレース,3次元立体再構築,形態計測,ニューロルシダ

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