JSM日本顕微鏡学会

北海道支部の活動

平成16年度事業

平成16年度学術講演会にあたって
この度、平成16年度学術講演会を迎えるにあたってこの紙面をお借りし所感を述べたいと思います。日本顕微鏡学会北海道支部学術講演会としては第3回目にあたり多くの方々に顕微鏡学会として認知されてきたと思います。今回も例年通り札幌雪祭りに合わせて無事開催する運びとなりました。
今回の講演会では、12件の一般講演に加えて、材料系特別講演として物質・材料研究機構のフェロー・若手国際研究拠点センター長を務められている板東義雄博士から、医学系特別講演として京都大学生存圏研究所の伊東隆夫教授をお招きし、それぞれの分野での最新のトピックスについて貴重なお話が伺えるものと思います。学生諸君や若手研究者にとって大変良い機会ではないかと存じます。
2006年9月には第16回国際顕微鏡学会議の開催が予定されており、既に準備活動が始まっております。今後の北海道における顕微鏡を利用した研究が益々盛んになることを合わせて祈念いたします。
平成17年1月。

支部長 大貫惣明
北海道大学大学院工学研究科物質工学専攻機能物性工学分野

平成16年度(社)日本顕微鏡学会北海道支部講演会
平成17年2月5日(土)
会場:北海道大学学術交流会館
懇親会:アスペンホテル、午後6時30分より

プログラム
−午前の部−
開会の辞(10:00)

一般講演 生物系I(10:05~11:05)座長:橋本 善春(北大院獣医)

1. XAFSを用いた金属インプラント周囲組織の分析
○宇尾 基弘1、赤坂 司1、亘理 文夫1、横山 敦郎2、田村 一央3、戸塚 靖則3
1北大院歯理工、2北大病院歯科、3北大院歯口外2)

2. シロイヌナズナ由来の転写制御因子CBF1を導入したハイブリッドアスペンの耐凍性及び組織構造に関する研究
○古俣 寛隆、伊藤 利章、佐野 雄三、荒川 圭太、藤川 清三(北大院農)、Tony Chen (Oregon State University)

3. AFMによる加熱変性骨格筋ミオシンフィラメントの形態観察と物性解析
○岩崎 智仁,鷲尾 昌敬,山本 克博(酪農大食品科学)

4. 浅指屈筋腱のコラーゲン細線維の形態変化について
○渡辺 敬文1、菅原 賢治2、保坂善真1、植田弘美1、高橋平七郎2、竹花一成1
1酪農学園大学 獣医解剖学教室、2北海道大学エネルギー先端工学研究センター)

休憩(11:05~11:15)

一般講演 装置系(11:15~12:00)座長:渡辺 精一(北大院工)

5. 新しい試料断面作製装置クロスセクションポリッシャー
○小倉 一道(日本電子梶j

6. 電子線トモグラフィの新しい展開
○青山 一弘(日本エフイー・アイ株式会社)

7. 極低加速電圧観察法を用いた高分子材料の評価
○多持隆一郎(鞄立サイエンスシステムズ)

−午後の部−

昼食(12:00~13:15)

(社)顕微鏡学会北海道支部役員会(12:00~13:15)

(社)顕微鏡学会北海道支部総会 (13:15~13:30)

特別講演1.(13:30~14:30)座長:藤川 清三(北大院農)
『植物細胞壁の構造と形成に関する顕微鏡学的研究』
京都大学 生存圏研究所 伊東 隆夫

休憩(14:30~14:40)

特別講演2.(14:40~15:40)座長:柴山 環樹(北大エネセン)
『新しいナノチューブの創製とTEMによる構造解析』
物質・材料研究機構 板東 義雄

休憩(15:40~15:50)

一般講演 材料系(15:50~17:05)座長:坂口 紀史

8. 電子線誘起蒸着法により作製した金属ナノ樹木状構造の解析
○謝 国強,宋 明暉,三石 和貴,古屋 一夫(物質・材料研究機構)

9. Attempt of three dimensional nanofabrication in a scanning transmission electron microscope by means of electron-beam-induced deposition
○Z.Q. Liu, K. Mitsuishi, K. Furuya (NIMS, Japan)

10. 水素反応観察のためのエンバイロメンタルセルの開発とその応用
高瀬 幸輔、○谷敷 圭介、須田 孝徳、渡辺 精一、大貫惣明(北大院工)、浜田 弘一、有田 正志(北大院情報科学)

11. Niイオン注入による純Alの相組織解析
○山田和治、木下博嗣、高橋平七郎、市野瀬英喜(北大エネセン)

12. 数を制限したナノ粒子系におけるトンネル伝導特性のTEMその場実験
○広瀬 龍介(北大院工、学振特別研究員)有田 正志、浜田 弘一、高橋 庸夫 (北大院情報科学)
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