―第6回 日本-カナダ 顕微鏡学会交流シンポジウム2025―
―6th Japan-Canada Microscopy Societies Symposium 2025―

林田美咲 記念研究奨励金

『林田美咲記念 研究奨励金(Misa Hayashida student scholarship)』

2025年5月15日

 カナダ顕微鏡学会(MSC)では、2024年7月に急逝された林田美咲博士を追悼し、若手研究者を対象とした研究奨励金制度(Misa Hayashida student scholarship)が設立されました。日本顕微鏡学会とカナダ顕微鏡学会との交流を深める活動をされていた、林田博士とご遺族のご希望により、この奨励金制度は、日本で活動されている若手研究者にも公開されることになりました。

設立趣旨 林田美咲博士が研究されていた電子顕微鏡法の開発やそれを用いた応用研究は、博士が若くして逝去されたことにより途絶えてしまいました。そのため、博士の科学への飽くなき興味と強い情熱を記念し、博士の記憶を伝えることを目的として、『林田美咲記念 研究奨励金(Misa Hayashida student scholarship)』制度が設立されました。
適用分野 ・顕微鏡法-特に電子顕微鏡法やイオン顕微鏡法-における新しい手法の開発
・開発された手法を用いた応用研究
適用条件 ・日本、またはカナダで開催される両顕微鏡学会(MSC, JSM)が主催する学術講演会などへの対面参加のための旅費支援。
・当面は、年間1名。$1,100(CAD)(約11万円)。
応募資格 ・大学生、大学院生、ポストドクター(学位取得後7年以内)。
・カナダ、または日本に所在する研究機関(大学、国公立研究所、企業研究部門)に所属していること。
応募方法 ・応募者は、MSCのWebサイトから申請書を提出(Web入力)。
・短い研究への抱負(1ページ程度以下)と略歴を添付。
・講演内容については、参加する学術講演会の講演要旨を期日までに提出。
・選出された応募者は、MSCのソーシャルメディア(会報など)で紹介の予定。
応募者の選考 ・提出された講演要旨の科学的(学術的)レベルのみにより選考する。
・必要に応じて、専門家による選考を実施。
基金の管理と運営 本奨励金制度の初めの基金は博士のご遺族と友人・同僚からの寄付による。
本基金の管理と運用、および本奨励金制度の運営は、カナダ顕微鏡開発財団注(CFDM)が担当する。
注:MSCの学会賞と学会奨学金等の運営を担当しているMSCの1部門