表面電子顕微鏡法を用いた結晶成長・表面相転移の動的観察
aNTT物性科学基礎研究所
要旨:表面原子ステップをテンプレートとして,ナノ構造の自己形成を制御することを目指し,低エネルギー電子顕微鏡により,Si(111)表面で起きる様々な表面現象を動的に観察した.加熱や結晶成長,相転移中のステップの運動から,表面質量輸送機構を明らかにするとともに,ステップ形状を動的に制御できることを示す.さらに,ナノ構造の核形成・成長過程の動的観察から,表面原子ステップがナノ構造の配列制御に有益であることを示す.
キーワード:低エネルギー電子顕微鏡,自己形成,ステップ,表面質量輸送,シリコン