凍結割断レプリカ標識法で見た中枢神経系ギャップ結合の形態学的多様性
a生理学研究所・脳形態解析研究部門
要旨:凍結割断レプリカ標識法による観察から,中枢神経系のギャップ結合は,斑状だけでなく,ひも状,リボン状,網状と多様な形態を頻繁に呈すること,また,直径0.1μm以下の小さなギャップ結合が多数存在することが明らかになった.さらに,双面レプリカ標識法によって,網膜の神経細胞間において2種類のコネキシンで構成されるギャップ結合では,それぞれのホモ6量体コネクソンがサブドメインを形成して2つの細胞間で連結していることが判明した.
キーワード:凍結割断レプリカ標識,ギャップ結合,中枢神経系,網膜,双面レプリカ