各種信号処理・統計的手法の電子顕微鏡データへの応用
名古屋大学大学院・工学研究科
要旨:電子顕微鏡関連装置も近年デジタル化・自動化が進みつつある.この様な状況下で電子顕微鏡像及び関連分光データに内在する情報を最大限利用(特にノイズ除去,分解能向上,統計的情報抽出)するためには,データの特性に即した数学的な処理を通して情報抽出することが極めて有効である.本稿では筆者がこれまで行ってきた各種の信号・画像処理法について,その特徴と応用例を紹介する.
キーワード:ウェーブレット,PIXON法,多変量解析,電子エネルギー損失分光,スペクトラムイメージ