神経形態学におけるデジタルトレース
川崎医科大学解剖学
要旨:バイオイメージング技術の発展により,特定のニューロン種の標識や単一ニューロンの可視化が可能となってきた.顕微鏡ステージのX・Y・Z軸方向の情報をvoxelに変換し,パソコン画面上でトレースを行うデジタルトレースは,トレースと同時に三次元的な観察や形態計測が得られ,“かたち”の情報を数値化し統計解析をすることが可能となる.本稿では,デジタルトレースでどのような解析が可能であるかについて紹介したい.
キーワード:ニューロントレース,3次元立体再構築,形態計測,ニューロルシダ