顕微鏡 第48巻▶第3号 2013
■最近の研究と技術

化学発光タンパク質の高輝度化とバイオイメージングへの展開

永井健治,齊藤健太,初谷紀幸

大阪大学産業科学研究所,科学技術振興機構さきがけ

要旨:ホタルのルシフェラーゼを代表とする化学発光タンパク質は蛍光観察のように励起光の照射を必要としないことから,自家蛍光や光応答性を有する生体試料の観察を可能にする.しかし,放出するフォトン数が少ないため,画像化には長時間の露光(数秒~分)を必要とし,蛍光観察ほどには普及していなかった.本稿では我々が開発した高輝度化学発光タンパク質により実現した実時間ライブイメージングと今後の展望について紹介する.

キーワード:化学発光タンパク質,蛍光タンパク質,FRET,バイオイメージング,オプトジェネティクス

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