顕微鏡 第51巻▶第1号 2016
■最近の研究と技術

圧縮センシングを用いたトモグラフィー画像再構成

工藤博幸a,b,董建,加茂勝己,堀井則孝,古河弘光,波多聰,村山光宏,佐藤和久,宮崎伸介

筑波大学システム情報系情報工学域
JST-ERATO,百生量子ビーム位相イメージングプロジェクト
筑波大学システム情報系
(株)システムインフロンティア
九州大学大学院総合理工学研究院
バージニア工科大学材料工学科
大阪大学超高圧電子顕微鏡センター
(株)メルビル

要旨:医療用CTや電子線トモグラフィーの分野において,少数方向の投影データ・角度欠損がある投影データ・SN比が低い投影データから高画質の画像を再構成する手法として注目されている圧縮センシング(CS)を用いた画像再構成法に関して,数学的原理を中心として平易に解説する.また,最近筆者らが開発した電子線トモグラフィー用途のCSを用いた画像再構成アルゴリズムISER(Iterative SEries Reduction)を紹介する.

キーワード:コンピュータトモグラフィー(CT),電子線トモグラフィー,画像再構成,圧縮センシング,トータルバリエーション

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