顕微鏡 第43巻▶第3号 2008
■講座

超高圧電子顕微鏡の遠隔操作・観察

吉田清和

a大阪大学超高圧電子顕微鏡センター

要旨:大阪大学に設置されているH-3000型超高圧電子顕微鏡は世界に1台しかなく,この装置でしかできない研究テーマも多い.そこで,利用形態の一つとして世界中から利用できる遠隔操作・観察の開発を進めてきた.本稿では,超高圧電子顕微鏡の遠隔操作・観察について主に以下の項目に分けて述べる.まず,遠隔観察に求められる条件,操作方法については小型操作卓及びソフトウエアタイプの操作卓による方法,画像伝送については通常のNTSC方式の伝送が行えるDV方式とハイビジョン画像が伝送できるHiDVTS方式について,通信回線,連絡手段,動画像撮影,静止画記録,撮影画像の共有,遠隔観察の代表的な例を数例,最後に今後の目標とまとめを述べる.今後の主流となるであろう大型研究装置の共同利用といった場合に,少しでも参考になれば幸いである.

キーワード:超高圧電子顕微鏡,遠隔観察,遠隔操作

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