開催挨拶

第62回シンポジウム開催にあたって

第62回シンポジウム 実行委員長
秋元 義弘

開催挨拶

 公益社団法人日本顕微鏡学会では、顕微鏡学並びに関連する学術分野のうち、特に発展しつつある分野について最新の研究成果を発表し、学術的討論を通じて社会に貢献することを目的として、毎年シンポジウムを開催しております。

 今回、第62回シンポジウムを令和元年11月29日(金)と30日(土)の2日間、埼玉会館(さいたま市浦和)を会場にして第44回関東支部講演会と合同で開催いたします。

 近年、人工知能(Artificial Intelligence; AI)が非常に早いスピードで進化しつつあり、技術的な革命をもたらしています。本シンポジウムでは、「AIを用いた顕微イメージングの将来 ―科学技術から物理化学、そして生命科学への貢献―」をテーマに、AIを用いた材料・装置開発から応用解析、医学・生物学まで、幅広く最先端の研究知見を皆様にお届けし、その将来の展望を議論したいと思います。第1日目は、基調講演Ⅰ(材料・装置系)を「情報科学技術を用いた電子線ホログラフィーの高感度化」の演題で九州大学の村上恭和先生に、また基調講演Ⅱ(医学・生物学系)を「細胞内1分子イメージング解析の自動化とシグナル伝達への適用」と題して大阪大学の上田昌宏先生にお願いしております。 その他、風戸奨励賞受賞講演、招待講演、分科会企画による講演がございます。

 第2日目にはNPO法人綜合画像研究支援による講演、ポスター発表による討論と、優秀ポスター発表表彰を行います。会員の皆様には多数ポスター発表していただき、活発な討議が行われることを心より祈っております。また市民公開講演を「生命をはぐくむ糖と水の輸送を顕微鏡でみる」と題して群馬県立県民健康科学大学 学長の高田邦昭先生にお願いしております。さらに、「電子顕微鏡でわかったこと」をテーマに関東支部講演会を同時開催いたします。

 また、顕微鏡関連企業様による企業展示を2日間、開催予定です。

 今年、埼玉県は「翔んで埼玉」という映画で話題になり、ラグビー・ワールドカップの試合が行われ、来年はオリンピックのサッカーとバスケットボールの試合が開催されるということで大変盛り上がっております。さいたま市は、サッカーの浦和レッズと大宮アルディージャの2つの本拠地を有するほか、鉄道博物館や盆栽美術館などもあります。会場は東京駅や新宿駅から電車で約30分、浦和駅から歩いて約6分の交通の便の良い所です。実行委員一同、皆様のご参加をお待ちしております。