時下、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
日本顕微鏡学会 ソフトマリアル研究部会では「ソフトマテリアル研究部会 第6回講演会」の開催を計画しております。
本研究会も平成29年度の発足から数えて3年目となります。そこで、今回は「多様な装置でソフトマテリアルを観る」と題し、複合分析や分析手法の補完を目的として、ソフトマテリアルのイメージングにおける様々な手法について網羅的に議論したいと考えました。
今回は1泊2日の日程を組み、走査型電子顕微鏡(SEM)、原子間力顕微鏡(AFM)、X線顕微鏡、光学顕微鏡(OM)など多様な顕微鏡によるソフトマテリアルの解析事例、また、素材開発の立場から将来の顕微鏡技術への希望を述べていただく特別講演を設けることにし、講師の先生方を交え充分に時間をかけて議論する場を設けたいと思っております。
さらに、ソフトマテリアルの電子顕微鏡観察一般において、新規なソフトマテリアルを顕微鏡で解析するためには、試料作製、観察、分析における条件検討が必要ですが、それには類似した既存の材料に関するこれらの情報がたいへん有用と思われます。特にソフトマテリアルに関わり始めたばかりの初心者には熟練者の経験、ノウハウがとても参考になるでしょう。
しかし、詳細な条件やノウハウが記載された情報(文献)を入手することは容易ではありません。そこで、現在ホットな、またこれからの開発が期待される材料の解析に参考となるような既存の材料を共通試料として、参加メンバーを募り、各研究機関で試料作製、観察、分析を行い、その結果を教本的なものとして公開し、ソフトマテリアルの顕微鏡学(及び産業)の発展に貢献できないかと考えています。
このような「ラウンドロビンテスト」が可能かどうかについても議論したいと思っています。
また、従来から当研究部会で取り上げております「教えてください(質問)」や「これってアーティファクト?」に関しても、話題提供の意見交換会で取り上げ議論したいと思います。
ご質問などありましたら、研究会代表の陣内(hiroshi.jinnai.d4@tohoku.ac.jp)または小林(sachiko.kobayashi.c8@tohoku.ac.jp)までお寄せいただくか、参加申込書にご記入ください。
ふるってご参加下さいますようお願い申し上げます。
研究会テーマ:「多様な装置でソフトマテリアルを観る-」
主 催: 公益社団法人 日本顕微鏡学会 ソフトマテリアル研究部会
責 任 者: 東北大学 多元物質科学研究所 陣内 浩司
協 賛: 未定
開催日時: 2019年10月25日(金)13:30~10月26日(土)12:30予定(1泊2日)
会 場: アクティブリゾーツ宮城蔵王
〒989-0916 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字鬼石原1-1
※10/25(金)12:30(予定)に仙台駅に集合、大型バスにて会場へ移動します。
帰路も仙台駅までバスでお送り致します。(無料)
参 加 費: 20,000円(日本顕微鏡学会会員)
27,000円(会員外)
※参加費には、宿泊料、10月25日(金)夕食、10月26日(土)朝食の費用が含まれます。
定 員: 50名
申し込み方法:添付の申し込みフォームに必要事項記載し、メールにてお送り下さい。
宛 先: 東北大学 多元物質科学研究所 陣内研究室 小林 祥子(sachiko.kobayashi.c8@tohoku.ac.jp)
問い合せ・連絡先:sachiko.kobayashi.c8@tohoku.ac.jp TEL:022-217-5329
申し込み締切:2019年10月18日(金)(定員になり次第締め切らせていただきます)
参加費振込先:ゆうちょ銀行 【店名】◯一八(読み ゼロイチハチ)【店番】018
【預金種目】普通預金 【口座番号】9922872
【口座名義】シャ)ニホンケンビキョウガッカイ
10月22日(火)までにお振り込みください。押印した請求書がご入用な場合は、参加フォームにその旨記載願います。
内容(敬称略・講演順)
「細胞を用いたAFMイメージングの最先端 -その強みと弱点-」臼倉 治郎(名古屋大学)
「AFMナノメカニクスによるソフトマター物性解析」 中嶋 健(東京工業大学)
「AFMによる多細胞系のメカニクス」 岡嶋 孝治(北海道大学)
「演題未定」 Wenbing Yun(Sigray社)
「SEMでポリマー材料を観る ~基礎技術から応用事例紹介まで~」乙部 博英(旭化成株式会社)
「超解像顕微鏡 STORMの基礎」 佐々木 豊(株式会社ニコン)
「ポリマーナノアロイの電子顕微鏡解析と材料設計」小林 定之 (東レ株式会社)
わいわいクロストーク テーマ:『ラウンドロビンテストやりませんか?』