第66回学術講演会終了の報告とお礼
本年5月23日~26日の4日間、名古屋国際会議場にて第66回学術講演会が例年通り開催された。
あいにく最初の2日間は天候に恵まれず、出足の鈍さが心配されたが、最終的に800名を超える参加者を迎えることができ無事終了することができた。
光学顕微鏡、電子顕微鏡、走査顕微鏡など顕微鏡は多様でありかつ応用分野も材料科学から生物学、医学と多彩である。したがって社会の技術基盤としてなくてはならないものだが、それでもたとえば医療における超高速塩基配列技術などから日々挑戦を受けている。”HighThroughput Imaging for Innovation” のメインテーマはその危機感の反映でもある。
講演、ポスター、写真コンクール作品など総数500を超える発表があり、一般講演セッション20有余、シンポジウムも総数15を超え充実した内容であった。
特に初日の日曜日は3つの特別イベント(飯島博士文化勲章受章講演(約200名参加)、小中高生向け各種顕微鏡実習(約80名参加)、アジア若手シンポジウム(約100名参加))を実行委員会企画として用意したが、それぞれ質疑が活発に行われる熱気ある結果に終わり主催者側は胸をなでおろした。
顕微鏡学術及び技術の日本のレベルの高さが再確認された4日間だったが、これもひとえに過去の諸先輩方及び現役の皆様方の顕微鏡に対する熱い思いに支えられたものとこの場を借り深甚の感謝の意をお伝えしたい。
第66回学術講演会実行委員長 永山 國昭