2025年度ジュニアメンバー顕微鏡写真コンクール 採択作品・優秀作品
最優秀賞:「アジの骨格」 相澤愛
小学3年生の時に、夏休みの自由研究で「アジの骨格標本」を作りました。アジは、スーパーマーケットに売っている小アジを買ってきたものです。骨がきれいに染まるように、皮と内臓は取り除いて染色しました。
赤い部分は、アリザリンレッド染色で染まった骨の部分です。
青い部分は、アルシアンブルー染色で染まった軟骨の部分です。
この骨格標本を顕微鏡で観察してみました。
背びれは、赤く染まった細い骨と骨が繋がっていて、青く染まった軟骨で繋がっているのがわかりました。
背骨を拡大してみると、背骨と背骨の間に黄色い椎間板の部分が見えました。
そして、背骨に穴が空いているのが見えました。標本を作った時には分からなかった細かい構造を観察することができました。
胸びれは、観察のために標本から切り離しました。これは魚の肩甲骨です。ここから、太い骨格を挟んでひれに繋がっています。肩甲骨とひれの骨格は、魚の種類によって構造が違うそうです。骨格を染色したことで、構造をよく見ることができました。
尾びれは、青く染まっていて、細胞の様な構造がみられました。
背骨を顕微鏡で見ると穴があったり、尾びれには細胞が見えたり細かい骨があったりし、肉眼ではわからないことがたくさんありました。そして調べてみると、肩甲骨の変化は進化に関係していると分かりました。他の魚と、肩甲骨を比べてみたら発見があるかもしれないと思いました。
優秀賞:「Yo-Ho!」 森谷美咲
父と釣りに行き、釣った魚(メバル)をさばいていたら口の中にベロを発見して驚きました!ベロってどんな役目をするの?とても興味深かったので電子顕微鏡で表面状態を見てみたところ、驚きの構造をしていました!捕まえた獲物は逃がさないぞ!と言わんばかりのトゲトゲには、生き物の知恵を感じます。このトゲトゲが何の役目をしているのか知りたい!もっと興味がわいたので、これから継続して研究してみたいです。
メバルのベロの表面は、荒波のように見えました。まるでクジラにのみこまれた海賊船のよう。小さな小さな海賊船は、見つかりましたか?
特別賞:「強そうなプランクトン発見!」 Rento
これは高校の部活動で採集したプランクトンを観察した時の写真です。映っているのはフジツボ類のノープリウス幼生というプランクトンです。このプランクトン、どこか強そうに見えませんか?このプランクトンを観察していたとき私は一年生でどれも初めて見るプランクトンばかりでしたがこのプランクトンは特に印象に残っています。このワッと広げる四本の手とシュッと下げられた足のような形は皆さんもよく知っている少年漫画に出てくる宇宙の帝王の立ち姿のようにも見え、私は初めて見たときラスボスじゃんと思ったのをよく覚えています。盾のような胴も体の中心の赤色も見れば見るほどかっこよく感じるのではないでしょうか。
特別賞:「きれいなおいしい結晶」 藤本あかり
いつの日からか冷蔵庫に眠っていたメイプルシロップに、大きな四角い結晶ができていました。メイプルシロップから結晶をしずかにつまみ出して、結晶の様子を観察しました。結晶は透明で、私の好きな鉱物のようでした。
メイプルシロップにできた結晶は、開封したことによって中の水分が蒸発して、砂糖の成分がゆっくりと結晶化してできるものです。観察した後は、おいしくいただきました。
奨励賞:「砂の中の花」 アザラシ7
私は初めて顕微鏡を使いました。太陽の砂です。少しゴツゴツしていて、硬いように思いましたが、実際に大きくして見てみると、スポンジのように奥まで穴が空いていて、とても驚きました。さらに花のようにも見え、面白いなと思い、写真を撮りました。太陽の砂以外にもいろいろなものを顕微鏡で見てみて、いろいろな発見をしてみたいです。