2022年度(令和4年度)第20回ABiS電子顕微鏡トレーニングのご案内

生体解析分科会では関係諸機関と協力し、2022年度(令和4年度)第20回ABiS電子顕微鏡トレーニングを開催することになりました。

2022年度(令和4年度) 第20回ABiS電子顕微鏡トレーニング 開催概要
「クライオSEMによる含水・液体試料の観察」
開催日程:2022年12月5日(月)・6日(火)
開催場所:兵庫県立大学 播磨理学キャンパス 研究2期棟
     〒678-1205 兵庫県赤穂郡上郡町光都3-1-2
※JR山陽線/山陽新幹線・相生駅南口よりウイング神姫「SPring-8」行きのバスに乗車し、「県立大理学部」(約22分)バス停にて下車。徒歩3分。
定  員:10名(科研費採択者またはその関係者5名程度を含む。定員になり次第締切)
参加費 :10,000円
     ※トレーニング会場受付にて、現金でお支払いください。
      (領収書をお渡しいたします)
申込締切日:2022年11月28日(月)
申込方法:下記、Webサイトより必要事項をご記入の上、お申し込みください。
申込はこちら
※本トレーニングへの申込時に役職の明記をお願いします。学生の場合は役職欄に学年の記載をお願いします。
※科研費採択者および関係者は、お申し込みの際に備考欄に下記について記入をお願いします。
 ・科研費採択情報(種目、課題名、研究期間、研究代表者)
 ・ご自身が科研費に採択されていないポスドク・大学院生等は、指導教員の
  科研費採択情報

【開催目的】
本トレーニングは、試料の凍結からクライオSEM観察までの実践的なトレーニングを行います。クライオSEMは、生体組織や培養細胞などの生物系試料ばかりでなく、乳製品を始めとするエマルション、インクなどのスラリー、水や有機溶媒を主要構成成分とする液体試料、およびゲル状態の試料に関して、化学固定をすることなく、流動性のある試料を急速凍結 / 非晶質凍結させることにより、液体を含んだ状態にある微細構造を、電子線ダメージを抑えて観察できる非常に有用な手法です。また、化学固定や脱水・乾燥、樹脂包埋など、一般的な試料調製の過程で失われてしまう様々な可溶性物質をすべて保存したまま、本来の状態に近い試料の観察をすることが可能です。バイオ系からマテリアル系まで、非常に幅広い研究分野において、水や様々な液体を含む試料の微細構造観察に関して、今後の発展が大いに期待されています。
今回のトレーニングでは、含水・液体試料の、①高圧凍結、②凍結割断、③凍結切削(面出し)、④クライオ・コーティング、および⑤クライオSEM観察の各工程を、クライオトランスファー装置でリンクさせた“クライオSEMシステム”の実習を中心に行います。

【スケジュール】
 12月5日(月) 10:00~12:00      クライオSEMに関する講義
        13:00~16:00      高圧凍結・凍結割断
        16:00~17:00      質疑応答・まとめ
 12月6日(火) 10:00~12:00      凍結切削
        13:00~16:00      クライオSEM観察
        16:00~17:00      質疑応答・まとめ
※トレーニングは2日間のコースとなっていますが、ご都合により午後からの参加や1日間だけの参加でも構いません。その場合、備考欄に参加日時を明記して下さい。
※トレーニングの様子を撮影することがあります。予めご了承ください。

講師:西野有里・宮澤淳夫(兵庫県立大学大学院理学研究科)
   伊藤喜子・長澤忠広(ライカマイクロシステムズ(株))
受講対象:クライオSEMによる観察や試料の凍結技法に興味のある方
     研究・開発・評価などの仕事でクライオ電子顕微鏡法に従事している方
主催:学術変革領域研究(学術研究支援基盤形成)先端バイオイメージング支援プラット
   フォーム
   兵庫県立大学 大学院理学研究科
   ライカマイクロシステムズ(株)
   日本顕微鏡学会 生体解析分科会